医師会よりGLP1ダイエットについて注意喚起が出されましたので、当クリニックの見解をこちらに記載します。
当クリニックでは、2014年にアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)で2015年にはカナダ、ヨーロッパで肥満治療薬として承認されたことや、臨床的な有用性を示す臨床試験をもとにした論文(一例としてメタアナリシスを挙げます。 Tina Vilsbøll et al Effects of Glucagon-Like peptide-1 Receptor Agonists on Weight Loss: Systematic Review and Meta-Analyses of Randomised Controlled Trials PMID: 22236411)の内容を吟味した上で、診療に用いてきました。実際に肥満の方への効果にもエビデンスがあり、当クリニックでも適正かつ慎重な使用により、大きな副作用を生じることなく効果を得ている方が多くいらっしゃいます。なので、医薬品の適性使用の観点から使用を禁止するとまで述べるのにはいくらか疑問を感じます。正直、通販などで手に入るダイエットを謳ったサプリメントよりはよほど効果と安全性は高いものと考えています。
ただ、十分な説明や指導がなされないまま処方されている医療機関が多いのも事実なので、医師会はその現状を鑑みて今回の注意喚起を行ったものと考えます。
この現状を踏まえて、当クリニックでは同治療をご希望される方には、これらの注意喚起がなされていることや実際の現状、情報をお伝えした上で、治療を受けるかどうかを決めていただく方針を徹底していきます。